nanikasiyou’s diary

僕が取り組んでいることを紹介するブログです。

こころの癒し 家族

ぼくは、他の人とは幾分違った人生を送った。

残りの人生も少なくなったというと寂しい話だが、ぼくにとって人生とは何だったのだろうか?

 

ぼくの人生は、生まれたときから雨か曇のような天気だったと思う。

他人との関わりは、最初から壊れていた。

ぼくの未熟なプライドは、人並みの生活に憧れ見栄を張ることが多かった。

いつも自分で自分を傷つけながら、醜い性格を隠して平生を装うことで精一杯だった。

ぼくは、そうして心を閉ざして生きてきたのだ。

 

家族とは何なのだろうか?

ぼくにとって父と母と自分の記憶はあるが、兄弟は対立だけだった。

壊れた家族は、容赦ない争いを招いた。

ぼくは夢を見ることを許されず、生きることは苦痛に思われた。

 

ぼくは、あてもなく一人で自転車に乗って彷徨った。

そうすると、そこが父親と来た場所だったと思い出し愉快な気持ちで一杯になれた。

ぼくの魂は、そこに留まり、未来を見る勇気は失われていった。

 

そんなぼくにさえ、神様は妻に巡り合えるチャンスを与えてくれた。

ぼくの未熟な心は、しばし隠され、秘密を暴かれることは許されたのだ。

 

それが、ハッピーエンドなら、奇跡だったろう。

それから一波乱、二波乱どころではなかった。

だが今度は一人では無かった、何度も嵐に見舞われ、沈みかけた船は、それでも何とはなしに航海を続けていた。

 

ぼくの父親は38歳の若さで他界した。

それは、ぼくの人生へも暗い影を落としていた。

ぼくは自分の心と戦い、かろうじて家族を見守ることができた。

妻は、兄弟の多い家族で育った。

妻は、ぼくには無い家族の絆で家族を守った・・

 

ただ、今でも、ぼくには解らない。

妻が、ぼくのことを、どう思って結婚したのか。

いまでも、愛情というものがあるのか。

 

そして

ぼくが家族を愛せるのか、また愛しているのか、ということを。

 

 

だけど、なぜだろう、いま

ぼくは、自分の人生に感謝したい気持ちで一杯なんだ

 

 


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